報告

本番直前!「会陽すす払い」有難うございました!

平成24年度「会陽すす払い」ご報告


 平成24年2月12日(日)13:30~


 「会陽すす払い」は今年も裸参加者と、地元中学校の方々約80名で、執り行われました。この行事は会陽500周年を機に裸のグループ同士が声を掛け合い、地域貢献を目的に清掃奉仕行事として企画されたものです。清掃は本堂を中心に行われ、すす払いはもちろん、大床で清水による転倒防止策としての溝掃、危険箇所チェックをはじめ念入りに行われました。仕上げの雑巾がけが行われると、心も磨かれようで、裸の皆さんの表情に観音さまを感じる事が出来ました。いよいよ本番が近づいてきました。本年も安全で素晴らしい会陽が出来る事、そしてこの会陽の光りが少しでも日本の元気として届けられるよう、更に祈りを込めたいと思います。有難うございました    


↑当山住職より開会の挨拶


↑お父さんの真似をして男の子も石ころ拾い


↑大人顔負けの雑巾がけです!


皆さんの笑顔から吉兆(会陽)の光りを感じました!

~「自利利他」の精神~

 この奉仕活動において、会陽で養われる精神的部分がとても重要な意味を持っていると思われます。仏教には「自利利他」という根本精神がありますが、これを会陽行事で養う事ができます。近年の会陽は女性の参加も多くなりこり取り場では冷水を浴びて禊(みそぎ)を行い、本堂へ熱心に手を合わせる姿が見受けられます。

会陽は「自利利他」の精神を養う仏教道場であります。自利利他とは、「自分に善い事は、他人にも善い事であり、他人に善い事は自分にも善い事である」といった意味になります。「自分を生かす事は、他人を生かす事」、これらが上手く循環しあっているから自分も他人も生きていく事が出来る。こういった仏教の考えが、今や日本人の誇るべき精神として根付いているのです。

 自分は生かされている。だからその恩を返したい。今回のすす払いは、こういった心を持つ人々によって奉仕活動として顕れており、会陽を源泉とした自利利他の精神が地域に広まっている事は間違いないでしょう。これからもこの行事が末永く続いていく事を切に願っております。